前回までのあらすじ
かつてない相場の急変動で混乱したぱおにゃん。
あまりにも動揺した結果、損切をしないという判断に踏み切ってしまいました。
しかし日ごとに不安は募ります。
不安を拭い去るために出会ってしまった手法とは…
ぱおにゃん
「ナンピンってなんだ…?」
ナンピンとは損切をせずに買い増しを行う手法のことです。
買い増しによって購入価格の平均値が緩和されるので、まるで損失が少なくなったように錯覚してしまいます。
例えば1ドル100円で買ったが、70円まで価格が下がってしまっとき30円の損失を抱えた状態(以下含み損)になります。
この70円の時点で更に1ドル買い増しすることをナンピンと言います。
手持ちは2ドル、平均価格は100円+70円÷2=85円。
ぱおにゃん
ナンピンして、価格が下落した分の半分でも戻れば損失はゼロだ!
手持ちが1ドル100円の時に価格が70円だと、含み損は30円でした。
価格が100円に戻れば含み損は0。トントンです。
手持ちが2ドル85円の時に、価格が70円の時、含み損は15円です。
価格が85円に戻るだけで、含み損は0。
更に価格が100円に戻ったら15円の得になります。
ぱおにゃん
神手法じゃん!!!!!!
彼は飛びつきました。
これで拡大する不安が消え去ります。
ぱおにゃん
これで一番最初に【買った価格まで戻れば】ボロ儲けだぜ!!
彼はこの時気付いていませんでした。
価格が戻れば損失は減少し、平均価格を上回れば利益になります。
しかし、それはあくまでも【買った価格まで戻れば】という前提に基づいているのです。
【価格が戻らなかった場合】果たしてどうするのか…?
やがて彼は気付くのです。
ナンピンという手法最大の弱点に…
次回養分英雄伝説第6話「ナンピン地獄からの悲痛な叫び~助けて神様!~」
養分の歴史がまた1ページ…